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*父が来た…?* [ひとりごと]

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22年前の今日
本当なら
人生初、オキナワの地に
降り立つ予定でした。



沖縄本島と竹富島を目指しての新婚旅行。

沖縄へ行く前に
元夫の友人宅のある久留米に立ち寄り
福岡観光をして
さあ、いよいよ
明日は沖縄に向けて出発だ~!という真夜中
日付変更線を超えたあたりに
電話で届いた父の訃報。


…え?????


なにがなんだか
状況がすぐには飲み込めず
放心状態のわたしをよそに
友人が飛行機や沖縄の宿のキャンセルから
帰りの飛行機の手配まで
すべてサラサラ~っとやってくれ
気づいたときには
実家にいました。





思えば
その前日前々日
いくつもの虫の知らせがあり
虫の知らせって本当にあるんだなぁと
ぼんやりした頭で思ったのを覚えています。




あれから22年の間に
娘が生まれたり
家を建てたり
母も亡くなったり
離婚したり
住まいを何度も移したり
それはそれは
いろんな出来事の連続でした。


そして
その時キャンセルして来られなかった沖縄に
今、住んでいるんですもんね。

人生、何があるかわからないものです。




あ、今日は
湿っぽい話をしたいわけではなくって



ファンタジーなお話と思って
ちょっとお付き合いください。




22年前、父が亡くなった日は大雨
梅雨真っ只中でした。

ところが
お葬式の日は
ピーカンの晴れで
「晴れとる方が、気がいいだろ」
という父の声が聞こえてきました。



それ以降
不思議なことに
ここぞという大事な場面では
いつも晴れるのです。

台風さえも逸れたり消えたりするほどで
父が健在だったころは
自称『くもりオンナ』だったわたしが
『超晴れオンナ』になりました。



雨が降らない方が良さそうな時には
ふーーーーー!ふーーーーー!と
父が吹き飛ばしてくれてるんだと
本気で思っています。
娘も小さなころから
それを信じています。




そして昨日の台風。


外がゴォォォゴォォォ言う中
寝つきの良いわたしは
爆睡しておりました。


そしたら、突然
ピンポーン!
インターホンが鳴り
ハッと飛び起きてみたらば
明け方5時半

ピンポーン
ピンポーン
と同時に
ジリリリリリリリーーー
と非常ベルも鳴っていて


モーロ―とした頭で起きてみると
インターホン越しに
「那覇消防署です。
火災報知機の点検に来ました。
開けてください。」って


え~~~?
なんのこと~~~?


怖くなったので
しばらく無視して
もう一度寝て様子を窺っていたら
今度は
玄関ドアをコンコンコンコン叩き
「開けてくださーい」って


すぐに那覇消防署に確認の電話をしてみると
「たぶん、この大雨で
火災報知器が誤作動して非常ベルが鳴って
住民のどなたかが通報したんだと思いますよ。
でももし、本当の火災の場合
逃げ遅れるといけないので
逃げる準備もして対応してください」とのこと。


そっかー
そりゃたいへんだー
と、まだまだ
アタマの中はぼんやりしたまま
アタマはボッサボサのまんま
ドアを開けてみたらば

4、5人の消防士さん(?)が
ずぶ濡れ状態でいらして
そのうちの一人が上がってきて
家の中を隅々
クローゼットの中まで
くまなくチェックして
「異常なしでした」
と、そそくさ帰って行かれました。



ぽかーーーーん( ゚д゚)と
一部始終を寝ぼけマナコで見届け
なんだったんだろう…と思いつつ
もう一度眠りについたのですが


次に目覚めたとき
ピンときました。



ああそうか
父が台風に乗ってきたんだ。


一度寝たら
台風で家が揺れても
地震が来ても
全く気付かないのんきなわたしに


「無事着いたよ。
今年も来れたよ。」と
わかりやすく教えてくれたんだな
きっと。



実家はボロ家で
大き目の台風が来るたび
「今度こそ飛ぶかもしれん」と
心配する父の号令で
何度も自主避難していたくらいなので


きっと心配して

「気を付けろよ~」って
伝えに来たんじゃないかなと。



虫の知らせにしては
けたたましすぎる音だったけどね。





と、書いていましたらば
晴れ間が出てきました。



オッケー
わかったよ~











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