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*シックな服も作るんです* [服]

ここ近年
わたしの作る服
わたしが愛用している服は
カラフルな柄物中心です。


「こないだ、どこそこで見かけたよ~」
「よく○○の十字路あたりを歩いてない?」

いろんなとこで目撃されてます。
ついつい目につくらしいのです。
(そりゃそうか)



そんなわたしも
いろんな時代を経てきていて

今思い返しても
アバンギャルドな時代
モノトーンな時代
ナチュラル系な時代
メンズライクな時代
レゲエ調の時代
スーパーカジュアルな時代
シンプル&ベーシックな時代
しましまボーダーの時代
…etc.etc.

ありとあらゆる格好をしてきたし
(フェミニンな時代は皆無)
その時々で作る物も
移り変わってきました。



そして、5、6年前からは
今の感じなので
結構長く続いている時代です。

おそらく
まだまだ続くでしょう。


行きついた先がココだった
…とは言い切れませんが
収まるところに収まった感はあります。



前記事からの続きのようですが
専門学生時代に
課題制作のワンピースを
家に持ち帰って仕上げて
「できた~!見て見て~♪」と言ったら
それをじーっと見た父が一言


「平凡だな」


…次の瞬間
号泣したわたし。



当時は
とにかく
変わったもの
人と違うもの
個性的なのを作らないと!!!
と、意気込んでいたので
『平凡』なんてサイテー!と思い
めっちゃけなされた気分になったのでした。


わんわん泣くわたしに
父がボソッと呟いた言葉は
「おかしいな…褒めたつもりだったのにな…」


そうです。
父は、『平凡』こそ
サイコーに素晴らしいと
心底思って生きた人でした。



あれから早三十年以上の月日が流れ
今のわたしはまさに
その『平凡』の素晴らしさを
身に染みて感じてます。


カラフルな柄物は
もちろん好きですよ。
気もちが明るくなるので。


でも、
わたしの作るku*uの服は
ワンピにしても
パンツにしても
デザイン的にはちっとも凝っていません。



だからこそ
パターンが大切。
これを話し出すと止まらないので
割愛。




定番の
シンプルワンピも
パンツも
この上ないシンプルな形
ごくごく基本形
平凡そのもの。


たまに作るレトロチックワンピは
パーツの数は多いですが
デザイン的には
めっちゃオーソドックス。

だってほら、デザイン画はこんなんです。

DSC_0266.JPG



これをカタチにしたのがコチラ

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こちらのワンピをオーダーくださった方は
百合珈琲さんに
ベーグル等のパンを卸している
gorshuさん。



出逢ったきっかけは
もちろん百合珈琲さん。

3年程前の
百合珈琲さんでの手づくり市に
出品していた時
ベーグルの配達の際に
パッチワークパンツに
一目惚れしてくださったそうで
それ以降、
メールでのやり取りをしたり
沖縄移住を目前に控えた展示会に
足を運んでくださったおかげで
お目にかかることもできたり
gorshuさんの息子さんは美大に
ウチの娘は芸大に
同時期にそれぞれ進学したという共通点もあり
おそらく(訊いたことないけど)
年齢も近い…(はず…?)

そんなわけで
なんとなく近しく感じるかたなのです。


これまではずっと
すでに仕上がっている作品を
お買い上げいただいていましたが
この度はじめて
オーダーを頂戴しました。

それが、このレトロチックワンピ。

DSC_0261.JPG



紺無地のヨーロッパリネン
黒蝶貝のボタンで上品な雰囲気に。

ご本人のご希望と
わたしからの提案で
襟は細かい水玉(ピンドット)の別布を使い
ちょっと少女っぽい可愛らしさを。

DSC_0250.JPG



『一見平凡
実は非凡』
わたし的にしっくりくる感じは
それなんだと思います。



こちらも
小さくV字に開いた首元や
チビ襟の別布使いで
密かに個性を漂わせた
シックなワンピになりました。




まちがいなくお似合いになると思います[ぴかぴか(新しい)]


お手元に届いて早々に
うれしいご感想メールをいただいたり
ブログに綴ってくださって
すでに
ホッと一安心
うれしいきもちでいますが
ぜひ着た姿を拝見したい!!



このワンピを着たgorshuさんと
百合珈琲さんで
ランチとコーヒーをいただきながら
ゆっくりおしゃべりしたいな~♪


いつかきっと…[ぴかぴか(新しい)]



gorshuさん、
オーダーくださり
ありがとうございました!


百合珈琲さん、
出逢いの場を作ってくださり
ありがとうございました!






*パッチワークの効用* [服]

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先日、
「ひさしぶりにパッチワークをしよう!」
と思い立って
すぐさま作ったワンピ



ブログを通して
何度も話してきていることですが
パッチワークものを作るたびに
その都度その都度感じるのは
これって
自分自身への癒しだなぁってこと。


時間に追われるような忙しさはなくても
アタマの中がやけに忙しいとき
(そういう時に限ったことではないけど)
余り布の中から
メインとなる生地を決め
それに合わせる生地を
たくさん掘り出し
いくつか厳選し
柄のキリの良いところでカットして
その寸法に合うよう
隣り合わせの生地をカットして
主張の強い柄同士は
無地や細かい水玉やギンガムなどで
中和しつつ
全体のバランスを見ながらまとめて
縫い合わせてからも
さらに微調整して
仕立てていく
…という作業。



パッチワークって
単なる寄せ集めでしょ
とか
テキトーに合わせただけでしょ
とか
いろんな声も聴いてきましたけど


う~ん
どんな難儀な作業かは
体感するしかないんですが
そんな難儀なことを
時折ムショーにしたくなるのは
ひとことで言うと
「たのしいから。」
です。




時間的なことで言えば
通常のシンプルワンピを作るのに
かかる時間は、約1時間。


パッチワークワンピの場合、
裁断だけで半日。

縫い合わせて形にするのに、
3時間くらい?

つまり
取り掛かってから仕上がるまで
丸一日。
または、
裁断だけでエネルギー使い果たして
翌日仕立てることも多いので
足かけ二日がかりの作業になります。



こんなに大変なんだよ―!
っとことを伝えたいわけではなく
(ぜ~んぜん、まったくね)




わたしにとっては
その作業の間
『ココ』にしか集中できない
ってとこがポイントで
ひたすらに手を動かし
難解、かつ、答えのないパズルを
ひとり解き明かすような時間。


そして
使う色や柄
その組み合わせは
おそらく
わたしの心象風景を
まざまざと表している
…に違いないと思うのです。



そうして
とことん集中する濃密な時間の中で
わたしは
忙しいアタマを休め
こんがらがったり
とりとめなくグルグルしている考えを
整頓しているような気がします。




しかも
完成間近なとこに行きつくまで
全体のバランスはわかりません。


平らに並べていた時と
立体になった時とでは
バランス感が異なるためです。


なので
時には
一旦完成してから
気に入らない部分を
潔くほどいて
別の生地をはめ込む
なんてことをすることもあります。
(でも、全然苦じゃない)



そして
それには正解も不正解もない。


ただ
こんなんなりました。

以上。


です。





この様式のパッチワークを始めたのは
15年くらい前のことと思いますが
これまで懲りずに
相当な数を作ってきたのは
やっぱり
たのしいからなんでしょう。

そして
自分が癒されるという
素晴らしいオマケもついてくるし。





これって
独り暮らしを始めたばかりの20代の頃
冷蔵庫の残り物で
名もないテキトー料理を作っては
自画自賛しまくり、
あり合わせ料理の天才かもしれん
って思ってたことと
通じるものがあるかも。






服を作れば作った分だけ
余り布は出ます。
だから
ウチには余り布が溢れかえっています。

『もったいない』
の心も大切とは思いますが
わたしがパッチワークものを作るのは
『もったいないから』
ではないのです。
エコな人~って感心してくださる方には
ちょっと申し訳ない気もちにもなりますが
『たまたまウチにあるもので遊んでみました』
くらいの感覚なんですよね~




作って楽しい
着て楽しい
パッチワークのお話でした。



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今度の土曜日、6月9日
《お針子 木箱で フィドルと ららら》です。


アイリッシュフィドラーさいとうともこさんと
服つくり職人ku*uのコラボライブ♪


ku*uの服、着心地体験会&即売会もあります。
もちろんこのパッチワンピも持っていきます。
(それまでに売れなかったら…ね)


ふくつくりLIVE未体験の方はもちろん
服つくりは見たよ~って方も
さいとうともこさんのフィドル(バイオリン)は
引き込まれること間違いなし!


アイリッシュ音楽とミシンパフォーマンスの融合
お見逃しお聴き逃しなく~!


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*移住一周年記念ワンピ* [服]

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早いもので
オキナワに移住してきて
丸一年が経ちました。


ありきたりだけど
『もう一年?!』と
『まだ一年?!』が
同居した感じの
不思議な感覚です。



思いおこせば
去年の3月1日に娘が高校を卒業して
その後、引っ越しの荷造りやら
京都で行っておきたい場所巡りやら
あれこれややこしい手続きやら…
怒涛の日々を過ごし
結局、3月9日の引っ越し当日の朝には
まだまだ荷造りも終わってなくて…
半ばヤケになって
捨てる必要のないものまで
なんでもかんでも捨てるしかないほど
追い詰められた状況で
5年間住んだ家を後にしたのでした。


そして、
その日の夕方には那覇の街に降り立ち
でも、
寝具等が届くのが翌日だったので
その日はホテルにお泊り。


花粉から逃げるように来たオキナワは
花粉は飛んでないものの
思いのほか寒くて
防寒具は、ガッチリしまい込んであったので
ストールぐるぐる巻きにして
風がビュービュー吹く中を歩いたんでした。


で、一年前の昨日
この部屋に来て
注文してあった寝具やら家具やらが
いろいろ届いて組み立てたり
生活必需品を買いそろえて
オキナワでの生活がスタート。
引っ越し屋さんに頼んだ荷物が着くのは
また更に数日後…という
数多くの引っ越し経験の中でも
未経験の大掛かりな引っ越しでした。


大勢の人たちにも心配をかけ
愛知県から京都まで
荷造りのお手伝いに来てくれた親戚や
引っ越しの後始末まで
気ぃよく引き受けてくれた京都の生徒さんもいて
テンパりながらも
どうにかこうにか無事移住できて
本当に感謝しかありません。


一年経ってみて
今さらながらありがたさを痛感してます。




オキナワに来てみたら
これまたありがたい出逢いの連続で
大勢の方々の優しさに助けられながら
オキナワの春夏秋冬を味わいました。



これから、2周目の一年が始まります。



これからまたさらに
いろんなドアを開けたり
勝手にドアが開いたり
ドアの向こうに誰かがいたりするんでしょう。


そんな意味も込めて
(というのは、いま思いついたこじつけですが笑)
『スタンプドア』という名の柄の生地で
一周年記念ワンピを作りました[ぴかぴか(新しい)]


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売り物ではなく
娘用なんですが
レトロチックワンピのバリエーションで
首元が小さいVの字に空いたスタンドカラーになってます。

でもって、娘サイズのため
うんと長い長袖。
わたしが着たら、掌が半分以上隠れます。



このデザインは
とにかくパーツが多くて
タックやダーツやポケットや袖口カフス等々
とっても手間のかかるワンピなので
もし、オーダーを受けるとしたら
コート並みの値段になります。
あと、採寸箇所も多くなります。
(あ、でも、シンプルな半袖の場合には
それほど高額にはなりません。)


過去作品をご覧になった方から
たまにお問い合わせをいただくんですが
ku*uの定番シンプルワンピとはワケが違うので
あらかじめご了承ください。


その代わり、
キチンと感がたっぷりありながら
程良いゆとりがあるフィット&フレアラインで
動きやすく、締め付け感のない
ストレスフリーなワンピに仕立てます。




全国的に春めいてきているこの時期。

新しい服を着て
お出かけしてみませんか~?


6年近くお世話になったネットショップtetoteが
もうじき終了してしまいます。
(minneに統合されるそうです)


ku*uもまもなく
minneにお引越しするつもりでいます。

tetoteに出品中の作品たちを
tetoteでお買い上げいただけるのも
あと3週間ほどです。

気になる服がありましたら
ぜひお早めに~!

お問い合わせもお待ちしてます!


ご縁のある方とは
何がどうなっても繋がると思ってますが
これからもどうぞよろしくお願いいたします。




*元気になるパッチワークコート* [服]

ここオキナワは
すでに初夏の気配です。

汗ばむほどの陽気が続いたかと思いきや
昨日は夏の夕立を思わせるような土砂降り
今朝は、濃い霧に包まれたその向こう側で
朝日がピッカ~ン[ぴかぴか(新しい)]という
なんとも幻想的な光景でした。




オーダーやら新作やら教室やら
ワークショップの準備やら
いろいろ立て込む中
ひとつひとつ
マイペースに
さくさくと
順調に仕上がってきています。



こちらは、オーダー物のパッチワークコート。

DSC_1032.JPG


これまでにオーダーされた生地の残りや
ご自身のお手持ちの生地を使い
パッチワークのショートコート(裏付き)に仕立てる
…というお題のもと
珍しく頭を悩ませつつ
ヒトリゴトを多発しながら
仕立て上げました。





裁断し終わって
バラバラになっても元通りにできるよう
写真に収めて
もう一度見直すと
ここんとこが気になる…
という部分がたいてい出て来ます。


そしたら、迷わず
そこんとこを別の生地に差し替えて
自分の中で「うん!」と頷けるように修正。


たとえ、完成間近まで縫ってあっても
なんかちがう…となれば
ほどくことも全く厭わず
修正を重ねます。




…なんて聞くと
めっちゃ苦労して辛そうに感じる方もいるかもですが
これね
とっても愉しいんです[ぴかぴか(新しい)]


もちろん、いろんなコンディション次第で
気が乗らないときには
決してできない作業ですけどね。



ノッてるときなら
腕の振るい甲斐もあり
充実感もあり
時間を忘れるほどの集中力で
夢中になれます。





今回は、オーダー主さんと一緒に
くるみボタンも制作しました。

もしかしたら
わたしより器用で
コダワリも強い方なのかも…!
って思うほどに
丁寧で確実な手つきでした。


そうして出来上がった
5種類の柄のボタンを付けて
完成~~~!!![ぴかぴか(新しい)]




着ても見ても
元気になれるコートになりました。

作ったわたしも元気になった~!


ありがとうございました!




*笑顔の見えるオーダー* [服]

早いもので
今日はもう立春!


ちょうど一年前の今頃は
お部屋探しの旅に来ていて
この物件に決めたんだったことを思うと
一年って
本当に本当に
あっという間なんだなぁと感じます。



ここんとこ
印象深いオーダーが続きました。


ひとつめ。

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沖縄に来てから
娘の活動(フリーペーパーとか)を通じて
お知り合いになった方からのオーダー

もう20年以上も温めてきた布を
服に仕立ててほしいとの依頼でした。

拝見させていただくと
それはとっても絶妙な渋い色合いの
インドネシアの絣。
光沢の具合からすると
おそらくシルクでしょう。


デザインを相談しながら決め
フラットカラーの丸襟に
バルーンスリーブの
オトナ可愛いコートワンピに。

ボタンもご自身で選んで来てもらいました。
シックな黒い貝ボタンが
ピッタリ馴染んでイイ感じ[ぴかぴか(新しい)]


20年も寝かしてあった生地が
カタチになってうれしいと
喜んでくださいました。




そしてお次は
京都で洋裁教室に通ってくれてた生徒さんからのオーダー

けっこう筋が良くて
いろいろ作れるようになってた方なんですが
去年出産されて
なかなか服を作る時間が持てないとのことで
ご自分で生地を選んで送ってもらって。

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仕上がったワンピを送ったらすぐに
着用写真も送ってくれたんですが
とってもいい感じに似合ってて。


上の写真では
パッと見、気づかないというポケット
DSC_0904.JPG


子ども連れだと必須アイテムのポケットも
こんな風に目立たなければ
キチンと感が損なわれません。


今回のオーダーのために
久しぶりに生地屋さんに行ったという彼女
生地をあれこれ見ていたら
創作意欲がまたムクムクしてきたとか。

これを機会に
ちょいちょいミシンに向かう時間が
持てるようになるかもしれませんね。




3つめ。

30年来の友人で
一年ちょっと前に京都で再会して
それ以降
ちょくちょくオーダーをくれている友達から。

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関東方面に住んでいる彼女は
いつも
東京の方の生地屋さんで
お気に入りを見つけては
生地とともにデザイン画を添えて
送ってくれます。


昨夏には
お母様や妹さんの分も
同じようにオーダーしてくれて
その妹さんからは
「この服があまりにも着心地良すぎて
他の服がもう着れない!」との
うれしいご感想も伝えていただきました。


そうなんですよ~
みなさん、気を付けてくださいね~笑
ku*uの服以外着られなくなる方、続出中です!




4つめ&5つめ。

そんなふうにハマってくださっているかたからのオーダー。
1着はワケあって画像が載せられないのですが
(めっちゃ見せたいけど!)
サイコー傑作となったパッチワークワンピ。
(もったいぶってるわけではありません)


こちらは画像OKなはず。

DSC_0921.JPG


ファブリックパネルにしたり
主にインテリアに使われるような生地で
ダイナミックな柄を活かして
シンプルワンピを制作。

こちらも生地持ち込みオーダーです。


腕の振るい甲斐のあるテキスタイルでした[ぴかぴか(新しい)]


このかたは
私が京都に住んでいた頃に
ネットショップでお買い上げくださって
送り状を書くときに
「あっ!オキナワのかただ!
しかも、よく知っている地名!」ってなって
その後のやり取りの中で
移住したらぜひ会いましょうとなり
それが本当に実現したのでした。

そして、ku*uの服の着心地にハマり
オーダーも頻繁にくださっていますが
他の似て非なる服とのちがいに気づかれて
自分でも作れるようになりたい!と
教室にも通われ始めました。




こうして笑顔の見えるオーダー
本当にうれしいです。
ありがたいことだなぁと思います。





ミラクルな出逢い続きの今日この頃
書きたいことは山ほどあるので
またおいおい。



これを書いている最中に
こないだ発注した生地が
ドドーンと届いたので(って言っても4着分)
今週からちょいちょい新作制作いたします。

おたのしみに~~~!









*縫い初めワンピ* [服]

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書き初めならぬ『縫い初め』として
元旦からミシンの音を軽快に鳴り響かせました。




年賀状を年末間際に慌てて書いても
気分を味わう程度のおせちを用意しても
そのおせちやお雑煮を食べても
近所のお寺に初詣に行っても
歩道橋の上から初日の出を見ても
年末年始の実感が
全然湧かないままのお正月。



これは、やっぱり
この暖かさのせいだとは思うんですが
もうひとつ思い当たるフシが・・・


引っ越すときにテレビを手放して
結局その後買わずに
テレビ無し生活もかれこれ10ヶ月
退屈とも思わないし
煩わしい情報が入ってこないから
清々しくていい感じなんですけど
紅白とか、ゆく年くる年とか
06552355の年越しスペシャルとか
くだらないバカ騒ぎの番組とか
そういうテレビ番組が
年末年始の気分を盛り上げてくれてたんだね~
と、娘と大きく頷いたのでした。



今年に限らず
我が家の場合
お正月だからと言って
帰省する場所もなく
あいさつ回りのあてもなく
特別必要に迫られる予定など何もないので
わたしはたいてい毎年
年明け早々から
服を作っています。


服を作ることが
仕事でもあり
趣味でもあり
特技でもあり
暇つぶしでもあり
癒しでもあるので
時間さえあれば
ミシンを踏んでしまうという習性。


そんなわけで
今年の縫い初めとなったのは、このワンピ。

じゃじゃん!
DSC_0760.JPG



デザイナー物の生地で
ネットで一目惚れして買っておいたもの。

娘へのクリスマスプレゼントにするつもりが間に合わず
それならば、お年玉として・・・と
元旦から制作開始と相成りました。



これがまた
印象深い制作だったのですよ。

いざ裁断を始めて
順調にチョキチョキザクザク切っていたら
用尺より余分に買ったはずなのに
柄合わせの都合上
10㎝弱、生地が足りないことが発覚。。。


ガ~~~ン!!!
年明け早々見舞われた大ピンチ!


うわぁ・・・
買い足さないといけないのか・・・?


しか~し!
こういう事態は何度も経験があり
それをどーにかこーにかする知恵も
どっかから降りてくるんですね~


きっとなんとかなるはず!と
パズルのように頭と手を動かしていたら

[ひらめき]

閃きました!




で、解決したのが、このバックスタイル。

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なんにも違和感ないでしょ

実は、当初の予定では無かったはずのヨーク切り替えにヒミツが。
いや、全然ヒミツでも何でもないんですけど
こうして不自然じゃないところに切り替え線を入れることで
パーツを分けてとる(裁断する)という技です。


なんとかピンチを切り抜けられた上
残り生地は、手のひらに乗る程度の
ほんのポッチリという気持ちよさ。


そして、仕上がったワンピは
娘にとてつもなくピッタリ!
絵本の中から飛び出たような雰囲気で
ふたりして大絶賛[ぴかぴか(新しい)]
大喜びで着たままお出かけしました。


いいお年玉になってよかった~~~




この調子で
今年も着た人が笑顔になる服を
じゃんじゃん作っていきまーす!







*パッチワークエプロン大集合!②*【追記あり】 [服]

前の記事からの続きです。


このパターンは、まだ一着だけ。

DSC_0125.JPG


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バックスタイルはこんな感じで
あらかじめクロスさせてあるので
紐やボタン留めもなく
すぽんとかぶるようにして着用します。
クロスしているだけなので
自由自在に動きやサイズに対応し
締め付けることも
紐がずり落ちることもありません。





お次は、前掛けタイプ。

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↑これの後ろ姿はこんな感じ↓

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今んとこ以上です。

まだまだこれから増える予定。

そして
まったくもって未定ですが
展示会または手づくり市に出店を考えてます。

全体像を見たり
着用してみてもらいたいです。



エプロンって
汚すことが前提なので
おそらくエプロンという感覚からすると
汚すのがもったいなーい
もったいないから使えなーいと
思われる方も多いと思うんですが
家事仕事が好きな人はもちろん
億劫に感じる人も
これを身に着ければ
なんとなくテンション上がって
ウキウキした気分になっちゃって
家事ははかどるわ
そのまま外にも出かけたくなるわ
いっそ人を呼びたくなるわ
ってな感じの気分になってもらえたらいいなと
想いながら作ってます。


汚れたり傷んでいくのも
味わいととらえて
日々を積み重ねている実感とともに
愉しんでいただけたらなぁと。



以前、名古屋の小さな自然食レストランで
個性的な店主さんから依頼を受け
何着かこういうエプロンを
制作させてもらいました。


そのお店へごはんを食べに行くたびに
味わいが増しているエプロンの様子を
うれしく見ていた記憶があります。



どれもこれも
宇宙にひとつのエプロンです。


ご縁のある方のもとへ旅立つ日まで
わたしのアトリエの景色の一部になってもらって
目で愉しんでます。





*パッチワークエプロン大集合!①* [服]

カンカン照りのお天気が続くオキナワですが
昨日今日はひっさしぶりに
スコールのようなにわか雨が降りました。

京都や愛知岐阜方面の知人何人かと
残暑見舞いがてら連絡を取り合ったところ
向こうは雨の多い夏で
ジメジメ蒸し暑いとのこと。

足して割ったらちょうどいいのにねと
またまた勝手なことを言ったりして。


お盆も過ぎて
そろそろ夏も終わっていくのかなぁ
なんて季節感も
オキナワにいると薄くなるんだなぁ
まだまだ暑い日が続きそうです。


さてさて。
こないだから騒いでいたエプロンたち
どう撮ろうかと思案しながらも
まずは一番手軽な手法で
ガラケーのカメラで撮ってみました。


ずらずら~っと並べてみますね。


3パターンのデザインがあるんですが
まずはひとつ目のパターンから。

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後ろ姿も見せたいんですけど
(エプロンって後ろ姿も結構大事!)
画像多くなりすぎちゃうので
フロントスタイルのみです。


次の記事には
別パターンのデザインのラインナップを載せますねー


あ、もし
このエプロン気になるよーって方は
HPのお問い合わせフォームかなんかから
直接お問い合わせください。



ケータイ変えてから
ネットショップに載せる画像も
明るさやサイズの加減がよくわからず
あれこれ試行錯誤中で
少々お見苦しいかもしれません。
すみません。

よく言われるんですが
実物の方が画像よりいいです!
これは自他ともに認めてます。
どうぞ、よろしく。


あー キレイな写真 撮りたいなー





*真夏のワンピ* [服]

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ギラギラの太陽

突き刺すような日差し

海の方から突如現れる黒雲
そして、スコール

絶え間なく吹いている風


オキナワの夏を満喫中です。



ここんとこ
お顔を知っている人たちからのセミオーダーが続いて
その服を着た姿を思い浮かべながらの制作をしていました。

ネットという媒体が現れる前までは
面識のない人の服を作ることなど
全くなかったので
そうして思い浮かべながら作るのが
アタリマエだったんですよね。

でも今は、
ネット上でのやり取りのみで
面識のない方に作ることの方が多くって
着用写真を送っていただいたり
うれしいご感想を頂戴することで
ああ、よかったんだ
って、ホッとすることはできても
作りながら想像することができないのが
ちょっとザンネンなのです。
仕方ないけど。


できることなら
直接お会いして
採寸したり
デザインの相談したり
一緒に生地選びしたり
普段の暮らしぶりもチラッとわかったり
そんな風に作れたらいいな
なんてことを常々思ってます。


服つくりLIVEで全国巡業とか?
展示販売の行商とか?
ベトナムのアオザイのように
注文訊いて観光してもらっている間に制作とか?


その気になれば
なんでもできそうな気がしてきます。



そんなことを思いつつ
セミオーダー制作が一区切りついたので
ウチ用のワンピを一着作りました。

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ブラッドオレンジジュースのような地色に
サンドベージュと明るいオレンジの
大きなドットがびっしり並んだ柄。

真夏のオキナワにピッタリ[ぴかぴか(新しい)]


ドットの配列に合わせたヘムラインにして
フレア&イレギュラーヘムがポイントの
シンプルなノースリーブワンピ。

薄手の綿麻素材なので
綺麗なフレアラインが出ました。


両サイドにシームポケットも付けたから
ハンカチ2枚忍ばせておけるし。


これはもう
娘と取り合いになること必至!
(元々、ほとんどの服を兼用してるけど)




  *******


nytku*uのHP リニューアルしました。
(まだ、完成はしてないもよう)


こまめにチェックしてくださっている方は
もうご存知かもしれませんが
久しぶりに覗いてみよっかなって方も
はじめましての方も
どうぞごゆっくりご覧になってくださいね







*ステキな親子服* [服]

めっちゃひっさしぶりのブログです。


GW明けから、
十何年かぶりに外で働き始めたり
前々から重かったnytのHPのblogの作動具合が
とんでもなくおかしくて
すんごいストレスだったため
しばらく寄り付かずにいました。


でも、元気です。



さて、ブログを放置していた間にも
いろいろありまして
新作が次々に売れたり
新しいご縁が生まれたり
ここでも告知していたイベント
【四月のLASTAは嘘だらけ】の最終日5/11には
予定通りライブパフォーマンスを行ないました。


昼の部と夜の部二回ともそれぞれ
ワンピを一着仕立てるという実演をしまして
裁断から縫い縫い作業までのすべての工程を
目の前で淡々と進めていく様子を
大勢の方が見てくださって
なんだかとっても楽しかったです。

ありがとうございました[ぴかぴか(新しい)]



お子さん連れのお母さんたちや
芸大生たちが多かったんですが
各々異なる視点で見たり感じたりしてくれたみたいで
その反応がなかなか興味深かったなぁ


特に小学生くらいの男子の食いつきがいいんですね。
目を輝かせて見ながら
わかりやすい反応をしてくれるからかな
興味津々な感じがめっちゃ伝わってきました。



見に来てくれた初めましての親子さんに
仕上がったワンピを試着(半ばゴーインに)してもらったところ
「絶対合わないと思ってた肩幅も大丈夫だし、
ナニコレ!めっちゃラク~~~!びっくり~~~!」
と感激してくださり
数日後、ご自分で買ってきた生地で
セミオーダーをいただきました。


で、出来上ったワンピがコチラ♪

IMG_4303.jpg


シンプルワンピのフレンチスリーブバージョンです。

とーっても素敵なテキスタイルで
綿麻素材の中でも
わたしが一番好んで使う風合いの生地を
たまたま選んでくるあたり
この方・・・タダモノではないな
と、一気に親しみを感じつつ
制作させていただきました。


ウチまで受け取りに来てくださって
その場で試着。

「このまま着て帰ります!」と
喜んでいただいただけでなく
その晩、さらにうれしいメールが届きました。

「本当に着心地が良くて
呼吸がス―っと楽なんです。
あと驚いたのが、車の運転中もちろん、
後部座席の荷物を取る時にも
服が邪魔にならないなんて、すごーい!」って[ぴかぴか(新しい)]


そして、
実は徒歩5分というご近所さんということもあり
お互い出勤前のわずかな時間に
ささっと相談したり受け渡ししたりできるので
ワンピを作った残り生地で
小1のお子さんのズボンを
続けて制作する話になり
ソッコー仕上がったのがコチラ♪

IMG_4327.jpg



子「いいねぇ」

母「かっこいいねぇ」

親子でお互いを褒めあえる服の完成です[ぴかぴか(新しい)]



こうして目の前で着たとこを見られるヨロコビは
なににも代えがたいなぁ・・・と
新しいご縁に感謝感激のオーダーでした。




  *******


一枚の布から
ほんの一時間で
ワンピースが仕立てあがる様子を
かぶりつきでご覧いただけるイベント
これからもあちこちでやっていこうと思っていたら
5/11に来てくださったある方から
「ウチの店でもぜひ!」とお誘いいただき
早々に次のイベントの予定が決まりました[ぴかぴか(新しい)]


【一枚の布から生まれるミラクル】

日時*6月24日(土)14:00~

場所*新垣養蜂園(首里城のすぐ裏あたり)

参加費*1,000円(予定)


ku*uのライブパフォーマンスのあと
”Souvenir"の上映会&交流会を予定してます。
コチラも参照くださいね~


さらに詳しい情報は
後日告知いたします。






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