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*パッチワークの効用* [服]

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先日、
「ひさしぶりにパッチワークをしよう!」
と思い立って
すぐさま作ったワンピ



ブログを通して
何度も話してきていることですが
パッチワークものを作るたびに
その都度その都度感じるのは
これって
自分自身への癒しだなぁってこと。


時間に追われるような忙しさはなくても
アタマの中がやけに忙しいとき
(そういう時に限ったことではないけど)
余り布の中から
メインとなる生地を決め
それに合わせる生地を
たくさん掘り出し
いくつか厳選し
柄のキリの良いところでカットして
その寸法に合うよう
隣り合わせの生地をカットして
主張の強い柄同士は
無地や細かい水玉やギンガムなどで
中和しつつ
全体のバランスを見ながらまとめて
縫い合わせてからも
さらに微調整して
仕立てていく
…という作業。



パッチワークって
単なる寄せ集めでしょ
とか
テキトーに合わせただけでしょ
とか
いろんな声も聴いてきましたけど


う~ん
どんな難儀な作業かは
体感するしかないんですが
そんな難儀なことを
時折ムショーにしたくなるのは
ひとことで言うと
「たのしいから。」
です。




時間的なことで言えば
通常のシンプルワンピを作るのに
かかる時間は、約1時間。


パッチワークワンピの場合、
裁断だけで半日。

縫い合わせて形にするのに、
3時間くらい?

つまり
取り掛かってから仕上がるまで
丸一日。
または、
裁断だけでエネルギー使い果たして
翌日仕立てることも多いので
足かけ二日がかりの作業になります。



こんなに大変なんだよ―!
っとことを伝えたいわけではなく
(ぜ~んぜん、まったくね)




わたしにとっては
その作業の間
『ココ』にしか集中できない
ってとこがポイントで
ひたすらに手を動かし
難解、かつ、答えのないパズルを
ひとり解き明かすような時間。


そして
使う色や柄
その組み合わせは
おそらく
わたしの心象風景を
まざまざと表している
…に違いないと思うのです。



そうして
とことん集中する濃密な時間の中で
わたしは
忙しいアタマを休め
こんがらがったり
とりとめなくグルグルしている考えを
整頓しているような気がします。




しかも
完成間近なとこに行きつくまで
全体のバランスはわかりません。


平らに並べていた時と
立体になった時とでは
バランス感が異なるためです。


なので
時には
一旦完成してから
気に入らない部分を
潔くほどいて
別の生地をはめ込む
なんてことをすることもあります。
(でも、全然苦じゃない)



そして
それには正解も不正解もない。


ただ
こんなんなりました。

以上。


です。





この様式のパッチワークを始めたのは
15年くらい前のことと思いますが
これまで懲りずに
相当な数を作ってきたのは
やっぱり
たのしいからなんでしょう。

そして
自分が癒されるという
素晴らしいオマケもついてくるし。





これって
独り暮らしを始めたばかりの20代の頃
冷蔵庫の残り物で
名もないテキトー料理を作っては
自画自賛しまくり、
あり合わせ料理の天才かもしれん
って思ってたことと
通じるものがあるかも。






服を作れば作った分だけ
余り布は出ます。
だから
ウチには余り布が溢れかえっています。

『もったいない』
の心も大切とは思いますが
わたしがパッチワークものを作るのは
『もったいないから』
ではないのです。
エコな人~って感心してくださる方には
ちょっと申し訳ない気もちにもなりますが
『たまたまウチにあるもので遊んでみました』
くらいの感覚なんですよね~




作って楽しい
着て楽しい
パッチワークのお話でした。



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今度の土曜日、6月9日
《お針子 木箱で フィドルと ららら》です。


アイリッシュフィドラーさいとうともこさんと
服つくり職人ku*uのコラボライブ♪


ku*uの服、着心地体験会&即売会もあります。
もちろんこのパッチワンピも持っていきます。
(それまでに売れなかったら…ね)


ふくつくりLIVE未体験の方はもちろん
服つくりは見たよ~って方も
さいとうともこさんのフィドル(バイオリン)は
引き込まれること間違いなし!


アイリッシュ音楽とミシンパフォーマンスの融合
お見逃しお聴き逃しなく~!


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